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日々の生活の中で、ふと聞こえる心のつぶやき日記


by keiyou-ai
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目白バ・ロック音楽祭

ずいぶんとご無沙汰してしまいました。久しぶりの投稿です。

一昨日、今年3年目を迎える目白バ・ロック音楽祭に行ってきました。

ここ数年、ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン、せんクラ等、地域起こしと連携した音楽祭が目立ちます。国際フォーラムを中心とした有楽町界隈も、一時の停滞したイメージから一変…。圧倒的な演奏会数と安価な入場料もあって、一大イベントになり、今は収支も黒字となったそうです。
今迄の典型的な音楽祭のように、著名な演奏家を招いてのセミナーやコンクール形式ではなく、敷居の高さを感じさせない気軽にクラシック体験できるイベントになっています。(安い、簡単、分りやすいという見方もあるようですが…。)

私は、まだ実際には行っていないです…。恐らくこれからが正念場ではと思うのと、何となく気が向かないのは、海外の文化戦略の意図が見えかくれしているようにも感じているから…。
ビギナーは、話題性が高ければ一度は体験してみようと思うけれど、
イベントに足を運んだ観客が、すぐに高額のチケット代を払ってじっくり鑑賞する良質のクラシックファンに育つまでには、きっとまだまだではないかとも…。
でも、きっかけになる可能性は高いかもしれません。正直言って、主婦の庶民感覚からみれば、コンサートに頻繁に通える程余裕はありませんけれど、お試し感覚でなら行ってみようかと…。(^^:)

その対極に位置するような意図で開催されているという目白バ・ロック音楽祭。(適正な料金や協賛金を設定し、「場」の資源と地域商店街との協力のもと開催)古楽演奏者と地域商店街や企業、目白に縁のある人々が中心となり、「場」にこだわった音楽祭だそうです(地域密着型?)。地域商店街の熱心な取り組みも気になる所です。

本日のコンサートは、自由学園明日館での米良美一さんのリサイタルでした。10年前、ひょんなご縁で聞き出して以来、ずっと聴き続けてきたアーティストです。この方の日本歌曲は凄い!「曼珠沙華」「うぐいす」で惚れ込みました。国内の歌手で、日本歌曲をこれだけ歌いこなせるアーティストはそういないのではと…。表面的な美しい歌ではない…。
すみずみまで神経を行き渡らせ、情念までも込めた魂に響く歌…。
どこか、浄瑠璃的…。シャンソンは長唄や端唄に通じるよう…。
今日のプログラムでも、「曼珠沙華」と「ジュ・トウ・ブ」「ヨイトマケの唄」は圧巻でした。

多様なアーティストの演奏を幅広く聴くのも良いのですが、1人のアーティストのデビューから何年もずっと聴き続けることで、返って音楽の深淵を垣間見る事も有るのでは…とも思っています。お陰で、今はクラシックの世界にずぶずぶとはまりこんでしまったようです。(^^;)
いつのまにか、室内楽、声楽、オーケストラ、オペラまでエスカレートして、それぞれの魅力に眼が向き始めました。でも、音楽理論や音楽史に興味があるわけではなく、周辺知識で道草しているだけなのですけれど…。(^^;)作曲家の生涯や曲のできた時代背景とか、当時の楽器とか興味はつきません。美術も同じで、強く興味をもった一つの作品からずぶずぶ状態に…。(爆)何かしら惹き付けられる演奏や作品等に出逢い、興味を持つことから全てが始まったように思います。

横道にそれましたが、きっかけはとても大事ですね。
目白バ・ロック音楽祭をはじめ、各地の音楽イベントが地域に根付き、これからますます多くの方々に広がって行く事を期待しています。
各地で立ち上がった音楽フェスティバル、今後も眼が離せないですね。
楽しみです!
by keiyou-ai | 2007-06-23 02:26 | 鑑賞徒然