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日々の生活の中で、ふと聞こえる心のつぶやき日記


by keiyou-ai
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東京のオペラの森2006ゲネプロ

今日は、友人からのご案内で「東京のオペラの森2006」の「オテロ」ゲネプロに行ってきました。友人が、このオペラの衣裳担当スタッフとして参加しているので、衣裳や演出、音楽など興味深く鑑賞してきました。
3月24日〜4月8日まで、今回は「ヴェルディとその時代」というテーマで開催予定だそうです。本番を控え、あまり詳しくはレポートできませんが、小澤さんの急病で心配されていたオケも、代役のフィリップ・オーギャン氏の指揮で、最初少し演奏が走っているような感じで戸惑いましたが、後半は舞台の流れともぴったりと合い、とてもまとまっていたように思います。演出は、クリスティーネ・ミーリッツという女性の演出家でしたが、かなり現代的な雰囲気です。装置は、最近の傾向なのかかなりシンプル。舞台中央に大きな可動式の小舞台とイス等のセットがある位ですが、紗幕の効果的な使用や照明とホリゾントの映像が、かなり色彩的にも現代的な使い方で刺激的です。最後は「えっ!」と驚く面白い演出でした。オテロを舞台そのもので埋葬して行くような…。(ま、まずい。これから先は、どうぞ本番をご覧下さい。)
友人が苦労していた大人数の早変りも、暗転からスポット照明へと変わる中でスムーズに行なわれ、ばっちり上手くいったようです。(これって本当に大変だと思います。)
今頃、また頑張って仮縫いしているんだろうなあ…。

前回見た別の公演のオーソドックスな「オテロ」に比べると、(黒・赤・白の基調色)で刺激的ではあるけれど、原作のギリシャ悲劇風の気品みたいなものはあまり感じませんでした。ウ〜ン、現代的と言う事は、ある意味かなり日常を感じさせて世俗的…。(元々、副官イヤーゴにそそのかされて、嫉妬に狂い最愛の妻を絞殺しちゃう悲しいお話ですから、寝室メインというのは分かるのですが…。ちょっと、おばさんとしてはひっかりを感じてしまいました。)オテロは、かなり野性的でイメージ通りですが、歌もワイルド…?デズデモーナは、凄く歌も演技も上手い方でした。「柳の歌」が、今迄に聞いたのとは随分違っていて「おっ!」でも、この方がただ美しいアリアというより、演技と歌で心情を表現するにはベターなのかなと聞き入ってしまいました。

本番、楽しみですが、ウ〜ン、懐寂しいしなあ。安い席でも18000円は切ない…。(正直、コンサートなら3〜4回行けちゃうお値段。でも、あれだけのスタッフが出演する事を考えると、致し方ないとも思うのですが…。)
それならば、リッカルド・ムーティの「レクイエム」か…。ふ〜、どちらにしても、庶民には高嶺の花ですねえ。オペラは、一年に1〜2回行けたら最高に幸せという感じですね。良い舞台を見たいと思ったら、なるべく情報収集しておかなきゃなあと思った次第です。今日は、良いリハを見せてもらえて、最高にラッキーでした。
Tさん、本番頑張ってね!
by keiyou-ai | 2006-03-22 02:03 | 鑑賞徒然