東京クァルテット
2007年 02月 18日
疲れた時は、室内楽、それも弦楽四重奏が効く…。
どうしようか迷っていたのですが、急遽数日前にチケットを求め 紀尾井ホールへ出掛けて来ました。
音楽にも相性の善し悪しと言うのがありますね。
私の場合は、オーケストラは苦手、小編成の室内楽や声楽、ピアノやギターソロなど演奏者と対で向き合える演奏が好き…。 そういう演奏は、演奏者の力量がストレートに感じ取れるし、観客も 試されるような緊張感があるから…。
でも、東京クァルテットは、少し違うのです。
心身をゆったりと預けるだけで、穏やかな森にも浮遊する雲にも 月明かりを映す湖にも、嵐吹きすさぶ海辺にも、自然に誘ってくれるのです。
本日のプログラムは、べ−トーヴェン「ラズモフスキー第1番、第3番」
そして、武満徹「ア・ウェイ・ア・ローン」
武満の曲と「ラズモフスキー第3番」は、圧巻でした!
もうもう、凄い!ブラボー!!
円熟したハーモニー、緻密、繊細、大胆、そして余裕さえ感じる演奏…。
弾き始めの一音から、ぐっと引込まれる…。そして、ヴァイオリンもビオラもチェロも全てストラディバリ(日本財団からこのクァルテットに永久貸与されている)。この楽器の音は、モダン楽器とは明らかに違う…。 華やかさには少し欠けるけれど、渋く深く円熟した音色、芳醇な香が匂いたつ上品な天上界からの音色のよう…。本当に、是非多くの人に聴いて欲しいです。
武満の「ア・ウェイ・ア・ローン」は、荒野を旅する孤独な男が人生の流転の末、幾筋もの小川の水が長い旅路の後に大海に注ぎ込むように、月明かりのさす暗い海辺に辿り着き(人生の晩年に達した頃)、遥かな彼岸を見据え佇んでいるようなイメージでした。ゾクッとするような凄みと陰鬱ながらも穏やかな安堵感…。やっぱり、武満徹の作品は、魅力的…。 聴けば聴く程、この作曲家の魅力に惹き付けられます。深いです…。
このクァルテットだけは、来日毎に聴き続けて行きたいと思ってます。
う〜、心が満腹、良い一日でした。
どうしようか迷っていたのですが、急遽数日前にチケットを求め 紀尾井ホールへ出掛けて来ました。
音楽にも相性の善し悪しと言うのがありますね。
私の場合は、オーケストラは苦手、小編成の室内楽や声楽、ピアノやギターソロなど演奏者と対で向き合える演奏が好き…。 そういう演奏は、演奏者の力量がストレートに感じ取れるし、観客も 試されるような緊張感があるから…。
でも、東京クァルテットは、少し違うのです。
心身をゆったりと預けるだけで、穏やかな森にも浮遊する雲にも 月明かりを映す湖にも、嵐吹きすさぶ海辺にも、自然に誘ってくれるのです。
本日のプログラムは、べ−トーヴェン「ラズモフスキー第1番、第3番」
そして、武満徹「ア・ウェイ・ア・ローン」
武満の曲と「ラズモフスキー第3番」は、圧巻でした!
もうもう、凄い!ブラボー!!
円熟したハーモニー、緻密、繊細、大胆、そして余裕さえ感じる演奏…。
弾き始めの一音から、ぐっと引込まれる…。そして、ヴァイオリンもビオラもチェロも全てストラディバリ(日本財団からこのクァルテットに永久貸与されている)。この楽器の音は、モダン楽器とは明らかに違う…。 華やかさには少し欠けるけれど、渋く深く円熟した音色、芳醇な香が匂いたつ上品な天上界からの音色のよう…。本当に、是非多くの人に聴いて欲しいです。
武満の「ア・ウェイ・ア・ローン」は、荒野を旅する孤独な男が人生の流転の末、幾筋もの小川の水が長い旅路の後に大海に注ぎ込むように、月明かりのさす暗い海辺に辿り着き(人生の晩年に達した頃)、遥かな彼岸を見据え佇んでいるようなイメージでした。ゾクッとするような凄みと陰鬱ながらも穏やかな安堵感…。やっぱり、武満徹の作品は、魅力的…。 聴けば聴く程、この作曲家の魅力に惹き付けられます。深いです…。
このクァルテットだけは、来日毎に聴き続けて行きたいと思ってます。
う〜、心が満腹、良い一日でした。
by keiyou-ai
| 2007-02-18 15:15
| 鑑賞徒然