日々の生活の中で、ふと聞こえる心のつぶやき日記


by keiyou-ai
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HFJ オラトリオ「ヘラクレス」全曲

昨日、午後からHFJのオラトリオ「ヘラクレス」全曲を聴きにいきました。
場所は、浜離宮朝日ホール

平日は、仕事でちょくちょく来るのですが、日曜日は初めてかな?
演奏会形式の音楽劇「オラトリオ」は、まだそんなに一般的では
ないように思いますが、歌と演奏だけでその場面を想像させるというのは、
豪華なオペラとはまた違ってとても魅力的…。
ギリシャ神話を下敷きにした内容で、かなり世俗的な愛憎劇でした。
(思わず先日のバラバラ死体遺棄事件を連想したりして…。
(´`;)人間の本質的な部分は、ちっとも変わらない物のようです。

あらすじ
第1幕
ヘラクレスは、イケ−リアという国を征服しに戦に出掛けている。
安否を気遣う本国では、祭司が占を立ててみると不吉な予言。
しかし、そこへヘラクレスが無事に帰還する。
イケ−リアの王女アイオレを捕虜として連れ帰ったのを見て、ヘラクレスの妻デージャナイラは、アイオレの美貌と若さに嫉妬する。(ジェラシーという曲がテーマ曲?)
第2幕
アイオレの悲嘆に暮れる姿を見て、ヘラクレスの息子ヒュロスは、アイオレに惹かれて行く。デージャナイラは、ヘラクレスがアイオレを愛しているのではと疑い、激しく責め立てるが、ヘラクレスは拒否して戦勝の祝に出掛けて行く。
うわべを取り繕い心を静めて、デージャナイラは「愛を復活させる衣服」(実はヘラクレスに殺されたネッススの呪が掛っている)をライカス(召し使い)に届けさせる。
第3幕
ヘラクレスがこの衣服を見に纏った途端、体中にネッススのかけた呪の毒が回り、ヘラクレスは体中が焼けただれ悶死する。
死際に息子ヒュロスに、山の頂きで火葬にするように命じる。火葬されたヘラクレスの魂は天界へ登り、不死の神として列せられる。
ヘラクレスの非業の死を知らされたデージャナイラは、自責の念に堪え切れず発狂する。(ここが見所!)アイオレを激しく罵り発狂したデージャナイラ。
ヘラクレス一家の惨状をみて、彼女に憐れみを覚えたアイオレは、恨みを乗り越え、ヒュロスとめでたく結婚する。めでたしめでたし…!!

豪華な舞台美術や照明、衣裳、パワフルな声楽、オーケストラ、豪華なホール等、確かに確かにオペラ本来の大きな魅力かもしれないけれど、豪華なフランス宮廷料理風ではなく、素材を吟味した西洋精進料理??風のオラトリオ、色々な装飾を削ぎ落とした小編成のバロックオケに数人のソリストと合唱団…。それがとても心地よいのです。
ソリストの独唱に想像力を逞しくして、場面や心情を思い浮かべる…。歌詞の中に(といっても字幕からですけど)含まれる主人公達の葛藤や切ない思い、哀しみや歓び、複雑な意味を受け手が自分で考える余白があるように思います。
この余白が魅力なのかも…。
意外だったのは、「ヘラクレス」役のバリトン牧野さんの出番が3曲のみ…。
ライカス役の米良さん、ヒュロス役の辻さんも出番はそう多くない。
圧巻は波多野さんのデージャナイラ、狂乱の場(凄みあり…)野々下さんのアイオレは清楚で上品…。(歌詞がちょっと引っ掛かりましたけど…。すみません。庶民のひがみです。(^^;)この「ヘラクレス」主役は、この二人の女性達だったみたいです。
ギリシア版「大奥」の雰囲気も…。合唱団もバロックオケも、このために編成されたメンバーの方達のようですが、長時間に及ぶ大曲にもかかわらず、だれる事なく心地よく聞かせて頂きました。(私、必ずどこかで居眠りしちゃうのですけど…。)

正味3時間半の長丁場、じっくり堪能させて頂きました。
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by keiyou-ai | 2007-01-15 23:22 | 鑑賞徒然