日々の生活の中で、ふと聞こえる心のつぶやき日記


by keiyou-ai
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清春白樺美術館

昨日、山梨県にある清春白樺美術館に行って来ました。

中央道長坂ICから車で15〜20分くらいでしょうか、長坂駅のある市街地から少し山あいに入った所で、ラ・リューシュと呼ばれる多角形の建物が眼に飛び込んで来ます。
この建物が清春芸術村の中心的な建物。(パリにある同名の建物を忠実に再現したものだそうです。)正面の白い石の門柱に鉄柵のついた門扉を潜ると、そこには広い芝生の中に会員制アトリエ「ラ・リューシュ」がユニークな多角形と赤れんがの壁・赤い屋根の高楼を持って目の前に聳えています。そして、右手にまがった突き当たりが清春白樺美術館。その右手にレストラン「ラ・パレット」、左手奥に、梅原龍三郎アトリエ(東京から移築したものだそうです。)アトリエの前には、小振りのルオー礼拝堂がありました。(子ども向けの絵本等を収蔵した図書館もあるそうですが、残念ながらここは時間の関係で見れませんでした。)

美術館では、正面ホールにルオー作品やイサム・ノグチの石彫、ロダンの小品などが展示されています。圧倒的なのは、ルオー作品の数々。(ルオーが使用していた絵筆や絵の具等も展示されています。)力強く太い線でダイナミックに描かれた絵は、ほの暗い室内に、何か宗教的な秘められたエネルギーを放っているようです。(因に、本日は展示されていないようでしたが、私は「聖顔」というキリストのデスマスク風の作品が一番好きです。)
この作品群は、この美術館オーナー「吉井画廊」の吉井氏が収集された作品群だそうです。(学生時代にルオーの作品に出逢い、感銘を受けたのが収集のきっかけだそうで…)ルオー礼拝堂には、ルオーの木彫のキリスト像やステンドグラスがはめ込まれていて、クローバー型に彎曲した壁面には、美しい地中海の風景なのでしょうか、数点のフランスの画家の絵が掛っていました。吊り天井風の天蓋があり、入口から見て正面に木彫のキリスト像(ルオーの娘さんが寄贈為さったとか…)、入口の扉の上にステンドグラスがはめこまれています。小さいけれど、一人で瞑想するには、相応しい空間だと思いました。(モスクの祈りの部屋のような感じです。また此処では、希望すれば結婚式もできるとか…。)

美術館の常設展ホールが、今日のコンサート会場となっていました。清春芸術村25周年記念「パリ祭」と題されたこのコンサートは、開村25周年のお祝のコンサートです。美術館関係者や支援者の方々を招いての会食なども予定されているようでした。一部一般にも公開され行って来たのですが、八ヶ岳周辺は、いろいろな文化施設が充実していてうらやましい限りです。(只、あまり横の連携は無いようでしたけれど…。)
会場には、入口正面のガラスケースに、ナ、ナント、ピカソの大きな陶製のボウル?(吉井氏のお子さんが産湯を使っている写真がついています。凄い!ピカソ作品で産湯とは…。)右奥には、白樺派関係の本や資料、正面奥の階段添いには、デッサン数点が並び2階へと続いています。ホールの手前入口付近が天井までの吹き抜け、半分程が中2階ホールと踊り場、さらに反時計周りに階段を降りると入口へ戻るような渦巻き型の設計になっていました。何となく、ガウディのカサミラの屋上庭園や岡本太郎美術館を連想…。また、階段の数段が展示スペースとなっていてバーナード・リーチの陶作品や高村光太郎の彫刻小品、金継ぎ技法の作品等がガラスケース内に展示されています。壁面には、梅原龍三郎の麗子像や中川一政他、錚々たる作家達の作品群です。これらの作品を堪能しながら、さらに生演奏を聴けると言うのですから凄〜く贅沢な経験でした。

しかも、演奏されたのが米良さんと北原さん。100名程のこじんまりとしたスペースでのコンサート、思ったよりホールの響きが良くてびっくりしました。
もともとは、宗教曲を得意とされる米良さんですので、第1曲目は、J・S・バッハ「カンタータ第22番「イエス十二弟子を呼び寄せて」より〜でした。ルオー作品の多い清春白樺美術館にぴったりの作品かなあと…。「パリ祭」を意識されたのかサティ「エンパイア劇場の歌姫」やプ−ランクの「愛の小径」、ルイギー「バラ色の人生」等シャンソンもありました。また後半の日本の歌のプログラムでは、芸術性の高い歌曲「あの子この子」や「曼珠沙華」等が選ばれ披露されました。お客様も美術、文学、音楽のトータルなアート空間を堪能されたのではないでしょうか?もう少し、ゆっくりできたら良かったなあとちょっと残念…(午前中仕事が入っていて、出かけるのが遅かったので…。)

冷たく澄んだ湧水が美術館前にコンコンと湧き出て、隣接する林の白樺の幹には蝉の抜殻、静かな環境にある(元は小学校の跡地だそうです。)この清春芸術村は、春の桜も見事だとか…。また、ゆっくり一人で訪れてみたい場所ではあります。

下記写真は、会員制アトリエ「ラ・リューシュ」
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by keiyou-ai | 2005-07-17 04:38 | 風の歌日記