日々の生活の中で、ふと聞こえる心のつぶやき日記


by keiyou-ai
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ヒアシンスハウス

一昨日の日曜日、思い立って浦和に有る「別所沼公園」に行って来ました。桜の写真を撮りに行きたいと思っていた矢先、知人が書き込んだMLを見て、「ヒアシンスハウス?」と興味を持ったからです。これは、詩人で建築家だった立原道造が、別所沼のほとりに建てたいと切望していた建物だそうですが、夭折したため未完で終ったのだそうです。5坪程の平屋建ての建物で、外壁には十字架が飾られています。中は入ってすぐの所が6畳程のスペースで、半畳程の物入れと西側の壁に作り付けの長椅子と長テーブル。その奥に、長椅子にくっついてやはり作り付けの140〜150㎝程の机があり、奥に独り用のベッドが横に壁に添って作ってあります。ベッドの足元側にやはり半間程のクローゼットと物入れがあり、東南側と東北には、出窓風の大きな窓、窓枠同士が90度に直接交差して閉まるようになっていて、角の柱は出窓の内側にあるという珍しいつくりになっていました。しかし、人が住むという感覚ではなく(トイレもキッチンもない)書斎を沼の畔に建てたと言う趣です。「立原はどう言うつもりだったのだろう?」とは知人からの返事ですが、トイレがなかったらほんとに不自由ですよね。まさか、外で…?なんて想像してしまいました。
ま、まあ、この建物は、立原道造がラフスケッチした物を再現したものだそうなので、立原もそこ迄考えてはいなかったのかも…。友人達と歓談したり、思索したりする書斎的な空間をイメージしていたのかもしれません。しかし、さすがに建築家、中は無駄のないレイアウトで、これに、先述のトイレやキッチンが付いていたら、かなりの快適空間に見えます。建築技法など詳しくは分かりませんが、出窓や作り付けの家具、外装の雰囲気等、洋風のエッセンスが至る所に見られ、なかなかオシャレな感じです。
外観は、う〜ん一言で言うと進駐軍のハウスっぽい簡素な建物でした。

この建物の再現に関わった建築家の方が、その日はボランティアガイドをしておられました。ヒアシンスになった少年のギリシャ神話の話や、建築技法に付いて等、いろいろ詳しく説明して下さいました。ヒアシンスハウス(風信子荘)と書くのだそうですが、立原道造は、ヒアシンスに生まれ変わった少年と自分を重ね合わせていたのでしょうか?それとも、死後の再生や未来への希望を風信という言葉に象徴していたのでしょうか?
「風を信じる子」何となく風の歌日記にも通じる良い名前だなあと…。

このヒアシンスハウスを訪れてから、また立原道造の詩集を読んでみたくなりました。
大昔の青春時代、良く読んでいたような記憶がありますが、今はもう内容はほとんど忘れています。近々古本屋で探してみようかなあ…。

お時間ございましたら、是非浦和の別所沼公園とヒアシンスハウスにお立ち寄り下さい。
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by keiyou-ai | 2005-04-12 03:58 | 風の歌日記